「山形県沖地震に関して」

2019年6月18日22時22分、山形県沖でM6,8、最大震度6強の地震が発生し、これに拠って新潟県、山形県、能登半島、佐渡に津波注意報が発令された。

この地方の地震は1833年12月7日に発生した「庄内沖地震」(M7,5)最大震度7、及び1964年6月16日に発生した「新潟地震」(M7,5)最大震度6(推定)、並びに2007年7月16日に発生した「新潟中越沖地震」(M6,8)最大震度6強、をほぼ一体とする震源域であり、日本海東縁変動帯の最も活動が大きな地域でもある。

断層としては衝突境界型とも言われているが、地図上の視覚的な部分では日本海湾岸付近を南北に沿った形に見えながら、それぞれの断層は短く東西に走ったものが連続し、これの行き着く先が阪神淡路大震災の震源域を南の限界点としている可能性があり、この意味では「善光寺地震」1847年5月8日発生(M7,4)、「三条地震」1828年12月18日発生(M6,9)も、広義では同一断層帯と考える事も出来る。

この地域は90年から100年前後で地震の活性時期と停滞時期を持っていたが、こうした傾向は2011年に発生した東日本大地震以降、統計上の周期が失われている可能性が高い。

また同震源帯での地震発生率は200年で10回程と考えられており、平均値では20年に1回、M6,5からM7,5の地震が発生している事になるが、あくまでも平均値であり、40年間何も無くて、2日続けて大きな地震が発生する可能性を妨げるものではない。

今回の地震の震源の深さは約10kmと浅く、こうした場合の余震は本震動直後付近に集中する傾向が有り、余震は数年と言う単位で続く可能性は低いが、同規模の地震が比較的時間を置かずに発生する可能性が有り、震源となった山形県沖は勿論、同一震源帯の近い地域、佐渡ヶ島、新潟中越沖、新潟三条市付近、山形県庄内の沿岸、能登半島、秋田県沖などでM6からM7前後の地震発生に注意する必要がある。

こうした連動地震が発生する場合は凡そ5ヶ月以内と推定されるが、比較的余震が早く収まった時は警戒する必要が有り、本震動を超えない規模の余震は2ヶ月ほど続く事になる。

ちなみにこの地震との因果関係は不明だが、能登半島では昼間一旦23度まで気温が上昇し、気圧配置と昼夜の時間帯変化から、夕方18時頃から19度に気温が下がる模様と見られていたものの、逆に19時から気温上昇に転じ、20時には23度まで気温が上昇し、蒸し暑い状況となっていた事を記録しておく。

最後に、2007年第一次安倍内閣の時、年金記録問題で茫然自失となっていた所へ中越沖地震(最大震度6強)が発生、今また年金2000万円問題で右往左往の第二次安倍内閣で山形沖に最大震度6強の地震発生である。

何となく嫌な因縁を感じてしまうのは私だけだろうか・・・。

T・asada
このブログの記事は「夏未夕 漆綾」第二席下地職人「浅田 正」 (表示名T・asada)が執筆しております。