「高温化傾向と地震」

2019年12月18日、午前8時34分に発生した沖縄本島近海を震源とするM5、震源の深さ40km、最大震度4の地震に関して、この地震の範囲は沖縄本島、九州南部地方の範囲だったが、直線距離で1500kmを超えて距離を隔てる石川県輪島市の一部地域で、同日同時刻に震度1の地震、若しくは空振が観測されている。

同時刻、石川県輪島市の天気は晴れ、気温14度、南西の風1m未満、低気圧の接近無し、同時刻上空を通過した飛行機、ジェット機は無く、隕石の突入も認められなかった。

輪島市で振動を感じた人は、狭い地域だが複数に及び、この事実のみ保勘平宏観地震資料編纂質より、気象庁に報告された。

ただし、同資料編纂質の直接観測ではない為、それが地震で有ったか空振であったかは定かではない。

また2919年12月19日、15時21分に発生した青森県東方沖を震源とするM5・5、震源の深さ50km、最大深度5弱の地震に関して、やはり距離にして500km以上も離れた石川県輪島市の同地域で、震度1程度の地震、若しくは空振が確認されている。

同日の輪島市の天気は曇り、気温13度、北東の風1未満、低気圧の接近は無く、飛行機なども通過していない。

隕石なども確認されていない。

この時の振動は2回観測され、同日15時20分55秒に1回、3秒後に1回、それぞれ振動を観測した。

この振動も半径5km以内の地域では有るが、複数の証言が得られている。

ただ、こちらも地震か空気振動かを確認出来ていない。

このような事象で考えられるケースは3つ、火山噴火と微弱地震観測地点の大きな地震、どこに来るかは分からない巨大地震の前兆であり、この中で最も確率が高いのは複合要因に拠る結果の分散である。

沖縄本島近海の地震発生時、能登で観測された振動が空気振動の場合は、九州南部から沖縄の北に位置する火山の噴火、若しくは新山の隆起の可能性であり、この場合は2019年の内に何らかの兆候が現れる。

青森県東方沖地震発生時、観測された能登での振動が空気振動の場合、統計的記録が無いので因果関係が分からないが、これも何らかの火山噴火と考えるのが妥当だが、震源付近の半径100km以内にある活火山は警戒を要する。

そしてこれが空気振動ではなかった場合、1番可能性が高くなるのが、能登半島、中越沖に発生する震度6クラスの大地震である。

震源が深い地震の場合、例えば200km以上であれば、地表での確率範囲は400kmも有り得るが、深さ50kmくらいの震源では地表誤差が100km以内である。

それゆえ沖縄本島や青森県の地震が能登半島まで到達する可能性はきわめて低い。

とすればこれまで耐えてきた地殻が、次のステージ圧力を受け始めている可能性が有り、この場合は現在発生している地震規模より大きなクラスの地震が発生する確率が出て来る。

能登半島地震は2007年に発生しているが、唯1回の記録なので統計的根拠は無いものの、同地域の2006年12月は25日に雪が降ったものの、12月、翌年の2007年1月とも温暖で豪雪地帯でも小春日和だった。

その為、住民が既に何か来るのではないかと、話していた。

関東大震災でも事前の高温傾向が記録に残っているが、この場合の気温の高さは数ヶ月におよび、その直後か2ヶ月ほど後に大きな地震になるケースが多い。

エルニーニョ現象と、こうした冬季の高温化傾向の関係は絶対的な雰囲気を持っているが、実は一致点は70%である。

この為、冬季の高温化傾向がエルニーニョの規模に比して大きな場合、また活動が弱くても高温化傾向を示す場合があり、この意味ではエルニーニョ現象と大地震の関係は否定される。

ただし、これも一つと考える謙虚さは大切であり、今のところ著しい高温化傾向が能登だから、その地域が危険率が高いのであって、これが広い範囲である場合は、その範囲のすべてが地震の影響を受けると考えた方が良く、こうした広域高温傾向では、どの地域が震源になるかは分からないものの、必ず高温化地域の中が震源となる。

輪島市では今も小春日和の日が多く、この先も積雪は少ない見込みであり、同じように「何か変だな」と感じている地域が有れば、同様の警戒を要し、高温化地域が日本の半分を超える場合は、プレート地震の可能性も考えなければならない。

このまま高温化傾向が続く場合、能登半島では2月後半、3月前半に大きな地震が発生する可能性を考慮しておく必要がある。

同様に茨城県、栃木県で震源を移動させながら続いた地震の影響が関東に及ぶ場合、2020年、1月20日前後に大きな地震が来る可能性を頭の隅に入れておく必要が有る。

また新年を挟む前後、南西諸島から九州南部での火山噴火、新山の噴火も確率として有り得る事を記録しておきます。

T・asada
このブログの記事は「夏未夕 漆綾」第二席下地職人「浅田 正」 (表示名T・asada)が執筆しております。