「女性の肺癌」・Ⅱ

さらにこの他に近年発達してきた「温熱療法」に関して、癌細胞と正常細胞の関係に措いて、その修復性は癌細胞の方が正常細胞より熱に対して弱い。

放射線や抗癌剤で癌細胞のDNAに傷をつけても、癌細胞はこれをかなりの速度で修復していくが、温度が42度以上になると癌細胞のDNAは急激に修復能力を失い、細胞が死滅しやすくなる。

温度が43度を超えると、癌細胞はその内部成分の殆どでタンパク変性を起こす。

こうしたことから、どのようにして耐性を得、新しいタンパク質で補っていくかと言う点を考えるなら、特定の温度環境下に措ける代謝能力の違いが、癌細胞と正常細胞をとの熱感受性の違いを発生させる事になる。

「温熱療法」の優れた点は、抗癌剤に措ける癌細胞の攻撃が限定された目標であるのに対して、攻撃する目標が多岐に及ぶことにあり、腫瘍を局所的に加温した場合は、癌細胞を死滅させる効果とともに、周辺正常細胞が適度の加温によって、免疫機能上の耐性を向上させる効果も認められている。

最後に、癌の情報サイトに付いて、がん治療に関してはあらゆる可能性を求め、インターネットでの情報を検索するケースも増えてきているが、インターネットの中には良質な情報を提供するサイトと、宗教まがいの偏った情報を提供しているサイト、または悪質業者が開いているサイトなどが渾然としていて、どれが正確な情報なのかが判断できない状態となっている。

それゆえここにインターネットで癌治療に関する問題を検索する場合、最も信頼の措ける機関を列挙しておいたが、この資料は2008年のものであり、もし記載されているサイトが閉鎖、若しくは変更されている場合は何卒お許し頂きたい。

アメリカ国立癌研究所「NCI」は、世界最大の癌情報データベースを持っているが、この日本語のホームページが神戸の「臨床研究情報センター」で運営されている。

[http://cancerinfo.tri-kobe.org ]

日本の癌研究情報機関は次の4団体・・。

「日本がん学会」       [http://www.jca.gr.jp ]

「日本対がん協会」     [http://www.jcancer.jp ]

「国立がんセンター」    [http://www.ncc.go.jp/jp ]

「癌研究所」           [http://www.jfcr.or.jp/laboratory/tci/index.php

そしてこちらは癌患者の立場でのサイト・・・。

「キャンサーネット・ジャパン」 [http://www.cancernet.jp ]

「ジャパン・ウェルネス」   [http://www.japanwellness.jp ]

※ 本文は2010年12月13日、Yahooブログに掲載した記事を再掲載しています。

T・asada
このブログの記事は「夏未夕 漆綾」第二席下地職人「浅田 正」 (表示名T・asada)が執筆しております。

4件のコメント

  1. 「女性の肺がん」I・II

    各種癌の発生率~死亡率の変遷は、社会環境~食生活~寿命その他の要因の複雑な連鎖で有り、原因の明確化は難しい物であるが、夜勤の多い看護師などの職業では、乳がんの発生率・死亡率が明らかに統計上高いが、睡眠不足~日光~可視・不可視のストレスなのかは、未だに判然としないようだ。
    又、喫煙が大きな肺発癌の要因とでも、高い相関が認められるのは、確か、全体の1/4程度である腺癌が多いのにも関わらず、禁煙・受動喫煙を回避すれば、相当数(!) 低減させることが可能だと、大きな誤解を誘発する可能性のある、言質が横行している現況は憂慮されるものだ。
    アルツハイマー型認知症の主要治療薬の治験におけるある論文によれば、300症例中、わずかながら効果が有ったのは1例、悪化、但しそれが副作用の様に見えるが、別の要因もあるかも知れないので、
    実際は、不明だが、2例有ったようである。297例は、顕著な効果が観察されず、だったように記憶しているが・・本人~親族の希望が多く、投薬を希望する患者が、数字は忘れたが、支払い能力が有れば、高いと言う事であった。
    医学的~科学的見地からすれば、社会的要因が多く治療に反映されているようだ。「老衰」と言う病名は無いらしく、「多臓器不全」とか、中には、「心不全」とかだが、「死の判定」は「呼吸停止」「心拍停止」「瞳孔散大」等が揃う事らしいが、前提と結果の取り扱いが違うような気がする(笑い)

    ヒトは、生物も含めて、必ず死ぬが、死なない前提で、治療がなされている風で(笑い)、質の高い~本人の望む生の状況より、生物として、この世に留まる事が目標の様で、自分は、そう言う病院の「ドル箱」になるのは嫌なので、署名文書を残して、時が来たら、それに従う事が出来る様に、準備しているので安心だ(笑い)

    1. ハシビロコウ様、有り難うございます。

      30年ほど前、延命治療に関して国際的にもQOLの観点から疑問を呈する議論が湧きあがったのですが、この中でインドの「死」に対する概念が話題になった事が有ります。
      基本的に延命治療をせずに、自然に任せると言う形では有るのですが、日本でも有った古典的な看取り形式が再認識された時期が有りました。
      ただ、何が何でも生きていたいと思うのは、どの時代を通しても共通する概念であり、今も変わらないだろうと思います。

      この記事はYahooブログの知り合いの男性の妻が肺がんと診断され、その後治療の過程を記事にされていた為、何か役に立てばと思い書いた記事でしたが、同様にブログで知り合った28歳の女性は、やはり癌で一人で闘いながら死んでいきました。
      何とも言えない思いがしたものでしたが、世の中には一般的な概念だけで片付けられない思いもまた存在します。
      どんな事をしてでも生きようとする姿はある種の醜さを生む、しかし世の中にはどんな事をしても生かしてやりたいと思う気持ちも存在し、そのどちらも間違いとは言えない。
      命に係わる事は、中々一刀両断にできないものが横たわります。

      コメント、有り難うございました。

  2. 「平和憲法」

    世界の超大国アメリカのオバマ大統領が、美しい事を、チェコかどっかで言って、ノーベル平和賞を授与されたが、その後、核爆弾は一発も減少せず、あまつさえ北朝鮮が、核武装をしたと、言い張っている。
    ワザワザ、手に入れた、相手が持っていなければ、どんな相手でも黙らせる、強力な武器である、核爆弾を自主的に放棄するバカな政治家は、世界中に居ない、日本を除いては。

    伊藤博文も言っているが・・「国の安危存亡に関係する外交を軽々しく論じ去つて、何でも意の如く出来るが如くに思ふのは、多くは実験のない人の空論である」・・夢を思うだけで実現可能と思い込むのは、付ける薬の無いバカである。

    今、多分、各種(笑い)引き籠りが100万人位、寝たきりとか、それに準じた人々を除外すれば、人口の1%を超えているが、聞いても無駄な話を聞いて、食事を与え、小遣いを与えて居る者の殆どは共同正犯である。

    平和を守るのは、国民の強い意志と、それを実行可能ならしめる強力な武器である。家の玄関に「無用の者、立ち入るべからず」(笑い)の札ではない。

    1. ハシビロコウ様、有り難うございます。

      日本国憲法にノーベル平和賞を、と言う運動が起こった時、正直私はこの国はここまで馬鹿になったのかと思いました。
      憲法と言うものを全く理解していないし、それが世界でどう言う意味が有るのかを理解していない、戦後教育の重大な欠落を見た気がしました。

      憲法は他国にとっては紙屑のものです。
      合衆国憲法を読んだことの在る日本人は何人いるでしょうか、中国の共産党員要綱を読んだことがある日本人はいるでしょうか。
      およそ関心も無いはずです。
      合衆国国民が日本国憲法に関心があるはずはなく、中国国民が日本国憲法に関心など持っていません。
      自分が大切にしているから、相手も大切に考えるだろう、そう在るべきだと考えるのは、すでに統合失調症の初期段階です。
      「アナと雪の女王」のノリで憲法を見て平和賞を、は余りにも愚かです。
      このような認識では、海外から馬鹿にされるだけです。
      お花畑は、自分だけの世界にしておくべきだと思います。

      コメント、有り難うございました。

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