「地震に対する警戒」1

地震が発生するとき、まずP波と言う微弱振動が発生し、その後本振動S波が発生します。

従って地震は本質的に波ですが、これとは別に振動には振動音が発生し、地震は「ゴー」と言うジェット機の音か、強風の吹くような音がして振動が始まります。

一度大きな地震が発生した場合、その後は起こってくる余震の全てにこの振動音が聞こえるようになり、この音が聞こえ始めてから振動が始まるまでの時間は1秒から6秒ですが、遠くから近付いてくるように聞こえるこの音が聞こえたら、取り合えず家で一番安全な場所にいるようにしてください。

それと全てのドアや戸は、振動が続いている地域では開けておいてください。

実際に振動が始まると戸が開かなくなって避難できない状況が現れます。

余震の統計的発生間隔はプレート地震の場合は奇数周期、つまり前の地震から1時間、5時間後に次の余震となる可能性が少しだけ高く、逆断層地震の場合は偶数周期が少しだけ奇数周期を上回ります。

最大余震は本震動発生から48時間以に内発生する確率が高くなりますが、一週間以内は震度7の本震に対して、震度5強以上の地震が発生する確率が50%を超えます。

また統計的には晴天の日の地震は大きくなる傾向にありますが、気象と地震との関係では雨が降っていている場合でも、大きな地震の場合はその雨を一時的に晴天にしてから発生する場合があり、急に雨が止んで晴天になった場合は一応注意してください。

雨の日でも地震は起こりますが、その場合は大きな地震にはならない確率が高くなっています。

更にこうした地震が頻発している時期には周囲の状況に注意してください。

地震は破壊エネルギーなので、そこからプラスイオンを発生する可能性が指摘されています。

この場合はどこかで強い不快感を覚えたり、犬が鳴く、鳥が少なくなる、カラスが夜中に鳴いているなどの異常が出てくるときがあります。

また植物ではオジギ草が葉を閉じたり開いたりする場合、欄などは風が無いのに葉が揺れたりする現象が現れたりしてきますが、こうした現象を確認したら4時間後から地震発生にはご注意ください。

そして地震には発光現象を伴うことがありますが、こうした時の現象で一番警戒を要すのは、空を走っていく列車のような細長い光で、この発光現象が確認された場合、早ければ5秒後、遅くても5分以内には大地震が発生し、しかも震源から30km以内で確認される光です。

同じように地面や海から木が生えるように表れる発光現象は、地震発生までに数日の期間があることが多いですが、火柱が立ったように見える発光現象と共に震度6以上の地震発生に伴う発光現象です。

更に太陽に色がついて見える場合、赤く見えるときは地震発生までに長い時間が有りません。

凡そ5時間以内に大きな地震が発生する確率が高く、太陽が紫に見える場合は、これより少し地震発生までに時間が有る場合が有りますが、いずれにしても警戒してください。

地震と地震雲の関係ですが、この確率は常に30%以内になります。

つまり地面で破壊が起こるときは一挙に破壊が起きず、破壊に対する抵抗力が働き、2回か3回ぐらい耐えてから破壊が起こりますので、その破壊に耐えている間も地震発生と同じ現象を示します。

それゆえ地震発生に伴う前兆現象の確率はどの場合も30%ほどですが、地震の破壊エネルギーの影響をもっとも受け安いのが雲かも知れません。

ゆえに地震雲による地震発生予想は外れやすくなりますが、先のプラスイオンの関係から、空にまるで杖が浮かんで見えるような雲や、「つくね芋の雲」、これは球状に近い不定形の雲ですが、こうした雲が空に浮かんでいる場合は比較的地震発生の確率が高くなります。

そして空の星が近くに見えるとき、これは古くから地震との関係が指摘されていますが、星が綺麗なのではなく、いつもより近くに大きく見える場合は大きな地震発生に伴う前兆現象です。

この現象は比較的震源から離れた地域からでも観測されますので、他の現象と組み合わさることで地震の前触れと知ることができますが、同じように夜空に現れるものとしては「赤い光」があり、これは夜空の片隅が一瞬赤く輝いたように見える現象で、京都以北では場合によっては赤いオーロラが現れることがあります。

東京でも90年ほど前に赤いオーロラを確認した記録が残っていますが、この光は時には山火事や、火事のように見えることがあり、地震発生まで4、5時間以内、長くても24時間以内には震度6以上の地震が発生する確率が高くなります。

また動植物の異常では飼っている金魚が暴れたり、鳥などの小動物の様子が変化する場合もあり、特に犬は地震発生のP波を捕えるためか、必ず異常な鳴き声を出しますが、

猫はどう言う訳か、地震予測には不安定な結果しか出ていません。

従って犬の異常は地震発生に関係していますが、猫の異常は地震発生との関連性が薄くなり、猫は地震発生と共に外に出たがり、そして外に出ると3日ほど帰ってこないことになりますが、これは異常ではなく、猫の地震に対する習性で、必ず帰って来ます。

電波異常に関して、もっとも地震発生までに緊急を要するのは細かい停電です。

地震発生の12時間前くらいから始まる1秒ほどの瞬間的停電は、通常1日に何度か繰り返され、長いときは3秒ほども停電するときがありますが、これはFMラジオに定期的に入る雑音より、更に地震発生に近い時間に起こる異常で、FM放送に定期的に雑音が入り、それが1日も続く場合は、その2日以内に地震が発生する確率が高くなります。

人間は起きているとき、普通P波を捉えることはできませんが、どう言う訳か寝ているときはP波を捉えることが多くなります。

従って寝ていて理由もなく目が醒める場合は、その直後に地震発生となりますが、こうしたことは比較的小さな地震でも発生します。

「地震に対する警戒・2」に続く

[本文は2011年3月12日、Yahooブログに掲載した記事を再掲載しています]

T・asada
このブログの記事は「夏未夕 漆綾」第二席下地職人「浅田 正」 (表示名T・asada)が執筆しております。