かつて夢みたものは、それが叶ったのではない。
それらはみな、辿り着いたら崩れ去った・・・。
夢を一つずつ瓦礫にしながら、今もその崩れ去ったものの上に立つ。
あの山の向こうに何が在るのか見たい・・・。
いつもそう思っていた。
蒼天を行く一塊の雲となって山を越えてみたかった。
いつしか語るべき未来より、語ろうとしたがる過去が大きくなっていた。
だが、私は見たい・・・。
この先に何が在るのか、誰が待っているのか・・・。
それが知りたい。
だから、求めるのでは無く、私が行く・・・。