「誰と闘っているのか」

2001年5月、平成13年大相撲夏場所のことだが、怪我で不調だった横綱貴乃花の復活が確定的かと思われたこの場所、貴乃花はこの日まで13連勝の快進撃、そして迎えた14日目、対戦は無双山だったが、何と横綱はこの一番で土俵際、...

「死後の格差」

地獄の沙汰も金次第・・・いや、まさかそんなことはあるまい、せちがらい世の中とは言え、せめて死んでから後ぐらいは公平であろう・・・と思いたいが、やはりそうはいかないものらしい。 2009年6月28日、富山市で生活保護を受け...

「我、礼を以って・・・」

その名前を「丘」あざなは「仲尼」(ちゅうじ)と言い、今から2500年ほど前の中国で「仁」を説き、それを形態として現す「礼」をして国を治めることを世に問うた者・・・・。 孔子が現れた時代は「夏」「殷」「周」と続く王朝の最後...

「放浪の自由俳人」

種田山頭火(たねだ・さんとうか)本名、種田正一は山口県西佐波令村で大種田と呼ばれた大地主の家に生まれるが、父親の放蕩三昧を苦に、母親が山頭火11歳のときに井戸に身を投げ自殺する。 その後旧制山口中学から早稲田大学文学部に...

「プロフェッショナル」

この会社へは年に1回程しか来ないのだが、それでも仕事を始めてからずっと付き合いが続いていて、社長や事務の女性、従業員に至るまで殆ど顔見知りになっていた。 「家はな、零細企業だからそんなに高いものは買えんぞ」と言いながら、...