カテゴリー: 「戦争と平和」
「東条英機・最終章」
総理が小磯国昭に変わってから、戦局はさらに悪化の一途を辿り、昭和20年に入るころには、日本軍は半ば投げやりとも思えるような、作戦ばかりが目立つようになっていった。 やがて4月、今度は大日本帝国最後の首相となる、鈴木貫太郎...
「東条英機・第三章」
禿頭、口ひげ、ロイド眼鏡に小柄な東条の声は甲高く、まじめ一筋、法に照らし合わせて一切の妥協が無いその有り様は、ともすれば人に冷たい印象を与え、多分こうした人間と言うものは余り人気が無いものだが、不思議なことに東条は人情家...
「東条英機・第二章」
第二次世界大戦は、本当のところ日本が真珠湾攻撃を開始しなければ、この段階では世界大戦にはなっていなかった。 ドイツ、イタリアのヨーロッパアフリカ戦争だったが、ドイツ攻撃をもくろむアメリカの作戦は、対立していた日本を追い込...