「神拝礼法」

古い時代の神道の考え方はその大まかなものは全て「禊」(みそぎ)へと通じている。 . 即ちここには人の「悪」を「穢れ」(けがれ)によるものと考え、神はこの穢れこそを嫌い、人は穢れを祓うことによって正しきものとへ帰することが...

「もう一人でも大丈夫さ・・・」

春5月、暖かい陽射しの日だった。 車を出そうと車庫を開けた私の足元へ、転がりこむように走ってきたその白い塊は、勢い良く私の足にぶつかり、横になってコンクリートに頭をこすり付けるようにして嬉しそうにしていた。 白い猫・・・...

「グラジオラス・其の二」

田に水が行き渡ったかを確かめる為、畔(あぜ)を歩いていると、時々1本、2本と細い竹を切った棒が刺さっている事が有り、これは一体何だろうと思っていたが、その答えは意外に早く判明する。 畔の草を刈っていると、その棒の付近で必...

「グラジオラス」

今年は早くからツバメがやってきて、その数も大変なものだった。 凡そ15組ものツバメ夫婦が2度卵を孵し、中には3度もヒナを育てた者たちもいたようで、おそらく今年だけで家から200羽のツバメが巣立って行く事になったのではない...