「罪の入り口と出口」

古代日本に措ける最大の罪とは「天津罪」(あまつつみ)と呼ばれるもので、その罪は8つの具体的な行為を指している。 「串刺」(くしさし)とは他人が開墾した田に串を刺し、そこが自分のものだと主張することであり、言うなれば人の田...

「冤罪はかくて作られる」・Ⅱ

この裁判、恐らく上村勉被告人の証言がぐらつき始めていることを考えると、検察側は控訴できないだろう。 唯一の証拠である上村被告の供述調書が信頼を失った現在、作られた罪は元の「無」に戻ったのであり、事実上これで村木厚子氏の無...

「冤罪はかくて作られる」・Ⅰ

「被告人は無罪とする」 2010年9月10日、大阪地方裁判所第201号法廷、この法廷は大阪地裁で一番大きな法廷だが、ここで厚生労働省「村木厚子」元局長に対する判決が言い渡された瞬間、村木厚子氏はまったく表情を変えることな...

「第二章」正義とは

またここまでのことが無くても、自身が極貧であって、行く先に1万円札が落ちていたら、それを交番に届けられるだろうか。 おそらく大方の人間はそれを交番に届けることは出来まい。 にも拘らず大方の者は自分が被害を被ったわけではな...

「第一章」罪とは何か

浄土真宗の開祖「親鸞」(しんらん)、彼の教えは、その弟子「唯円」(ゆいえん)が記した「歎異抄」(たんにしょう)と言う書物の中にも顕著に現されてくるが、これがなかなか手厳しい。 即ち、自作自善の善人、つまり本質的にこれは貴...