「頂き物の処遇」(保勘平流行儀作法)

行儀作法は伝統的な様式がある程度決まっているが、これはその時代毎に失われ、発生する思想を最も合理的、かつ調和を以て解釈しながら変遷していく経過を持つ。 それゆえ、その作法を支える基本的な思想や現実が失われた場合、伝統的作...

「震災の記録」

阪神淡路大震災から25年、地震の資料を集め始めて既に45年の歳月が過ぎ去ったが、そこで思う事は、日本の防災意識に関する危うさかも知れない。 それらしくお利口そうになったが、現実には何にも役に立たない。 むしろ40年前より...

「祭りと言う観光資源」・1

御幣(ごへい)と言うものをご存知だろうか、あの神社や正月のしめ縄飾りの下にくっついている和紙製のヒラヒラしたものだが、あれを作るのは難しそうに見えて実は比較的簡単なものだ。 長方形の紙を長い方を平行にして2つに折って、そ...

「相対自己限界の崩壊」

「奥さん、今日も暑いね」 「本当ね、こう毎日暑くちゃ買い物も大変よ」 「ところでおじさん、今日はいったい何が買い得なの 「おっと、いけねー、奥さんのあまりの美しさに商売を忘れるところだった、今日はね大根とナス、それにトマ...

「彷徨う科学者」

 20世紀冒頭、ハンガリーの首都ブタペスト、この小さな都市から世界の頭脳とも呼べる優秀な科学者が何人も輩出されたが、コンピュター原理を構築した「フォン・ノイマン」、航空力学の基礎を築いた「カルマン」量子力学へ群論の適用を...