第二章「子供は誰のものか」

大阪の事件の場合は、この状態が更に放置された状態に近い。 下村容疑者は完全に一人だった。 このことから初期は1日くらい子供を放置しておいても死なないことが分ると、次からは2日、3日と時間が延びていったことだろう。 それは...

第一章「ネジの理論」

生物の世界で言う究極、つまりはもっとも完成された形とは「崩壊」或いは「滅亡」である。 従ってもし如何なる種かは分らないが、彼らがもっとも幸福で理想的な環境を整えたなら、そこに待っているものは生物としての終焉であり、生物は...

第二章「子供の価値観の低下」

そしてここからは日本に措ける少子化の背景だが、20世紀後半に起こったジェンダー差別の廃止、つまり一般社会に措ける男女の機会均等について、確かに日本社会でも特に教育や就業の面では男女の障壁は無くなりつつあると言って良いが、...

第一章「第二の人口転換」

国連統計によれば、2006年の段階で世界人口は65億4000万人、2000年度の統計から比べると4億5400万人増となっているが、この人口増加の95%は途上国で占められている。 現在の人口分布は、先進国地域が12億140...

「翳りゆくもの」

「尾張の大うつけ」こと織田信長が一番最初に行った事は流通の改革だった。 それまで高い税が課せられていた「市」での商いに付いて、その税金は大幅に緩和され、これによって近郷近在から商品の流通が促進された結果、従来まで下降気味...