「等価定理の亡霊」・2

だが、公債がひとつの国の中だけでの取引に留まらない、言わば公債の国際取引社会や、公債の国際的金融資本化が一般的となった現代社会に措いて、この理論が通用する場面は非常に限定的なものだ。 すなわちこの理論自体が、もはや過去の...

「等価定理の亡霊」・1

日本国内で土地収用、つまり公共の道路や施設建設のために、個人の土地などが行政や政府によって買い上げられると言う場合、まず国家なり行政はその土地の基準評価額を基本にして、該当する土地の買い上げ価格を決定するが、この基準評価...

第二章「青い海と赤い海」

だがこうした国際競争力の低下は何も中小企業だけではなく、実は家電、電化製品でもその傾向が始まってきている。 日本の家電産業は現在、韓国の「サムスン」に蹴散らされようとしているが、この背景に潜むものは「ブルーオーシャン」戦...

第一章「放物線の右側」

少し古い統計になるが、日本に措ける企業の開業率と廃業率、つまり会社を興す率と、会社をが閉鎖される率を比べてみると、2001年から2004年までに付いて言えば、開業率4・2%、廃業率6・1%(総務省・企業統計)となっていて...

「日本国債」

日本と言う国の報道は実にユニークなところがある。 「日本の景気は緩やかな回復基調になってきました」、と大見出しが付けられた横の欄には「スーパーの売り上げ、17期連続前年割れ・・・」の文字が平気で並び、2002年3月時点の...