「四輪ドリフト」

農作業の合間、煙草が無くなったので、ほんの数キロ離れた自動販売機まで、制限速度ギリギリのスピードで軽トラを走らせていたが、ふとバックミラーを見たらこの軽トラにギリギリまで車幅を詰めて来る白のトヨタ・プリウスが有り、ミラー...

「山際のあぜ道」

強い西日を浴びていると暖かいが、それも夕方近くになると翳り(かげり)が大きくなり、幾ばくかの肌寒さはまた僅かな寂しさを呼び、遠い子供の頃の光景が脳裏をよぎる。 父も母も元気で、私達兄弟もこの田で刈られた稲を運んでいた、そ...

「私は旅をしている」

人は厳密な現在(いま)を生きられない。 必ず少し先の未来を思いながら現在が量られ、ではその未来は何から来ているかと言えば現在の状況から来ていて、未来の予想とは過去の経験や知識から来ている。 つまり我々は今を生きながら常に...

「明るい太陽の下で」

午前4時13分・・・。 私はよほど疲れていない限りこの前後数分の間に目を醒ます。 そして何で目が醒めるかと言えば「自分は何をしているのだろう」と言う漠然とした、しかしどこかで確かな「虚無感」である。 今やっていることが全...

「豊作飢饉」

農業を本質的に崩壊へと導くものは「凶作」よりはむしろ「豊作」であり、古来より為政者によってその「経営」は為政者の許容範囲内でしか個人に付託されていない日本の農業は、基本的には「経営」的裁量に置いての自由がなく、これは現在...