「私は旅をしている」

人は厳密な現在(いま)を生きられない。 必ず少し先の未来を思いながら現在が量られ、ではその未来は何から来ているかと言えば現在の状況から来ていて、未来の予想とは過去の経験や知識から来ている。 つまり我々は今を生きながら常に...

「明るい太陽の下で」

午前4時13分・・・。 私はよほど疲れていない限りこの前後数分の間に目を醒ます。 そして何で目が醒めるかと言えば「自分は何をしているのだろう」と言う漠然とした、しかしどこかで確かな「虚無感」である。 今やっていることが全...

「豊作飢饉」

農業を本質的に崩壊へと導くものは「凶作」よりはむしろ「豊作」であり、古来より為政者によってその「経営」は為政者の許容範囲内でしか個人に付託されていない日本の農業は、基本的には「経営」的裁量に置いての自由がなく、これは現在...

「日本の食糧自給政策」

2008年に起った石油高騰、穀物市場の異常な拡大は、それまで全く気にも留めなかった日本の食糧事情に一種の恐慌を起こしたが、日本の食糧自給率の低さは先進7カ国中で最も低い、いや世界的に見てもこれほど自給率が低い国は珍しいく...

「月の光は暖かい」

今では田植えも5月になったが、その昔・・・と言っても30年か40年ほど前だが、普通田植えは6月だった。 山の中の小さな田んぼまで両親や祖父母達は苗を植え、さすがに家に置いておく訳には行かなかったのか、幼い私たち兄弟も荷物...