「まだ戦争ではない」・Ⅲ

明治36年(1903年)6月23日、この日宮中では刻々と迫ってくるロシアの脅威に対する問題で、御前会議が開かれたが、この席で総理大臣桂太郎と外務大臣小村寿太郎は、ロシアの満州撤退が実行されない限り、日本はロシアとの開戦に...

「まだ戦争ではない」・Ⅱ

日露戦争ではロシアとの関係を巡って、日本政府内部でも対立があったが、伊藤博文や井上馨などはロシア帝国との関係を強化し、それで平和的な友好関係でロシアの勢力拡大を阻止しようと言う思惑があり、彼らの根底には少し前のロシア帝国...

「まだ戦争ではない」・Ⅰ

「ローゼン公使、本日を以って大日本帝国はロシア帝国との国交を断絶いたします」 明治37年(1904年)2月6日、ロシア帝国公使ローゼンを外務省に呼び出した外務大臣「小村寿太郎」(こむら・じゅたろう)は、手を後ろでに組んで...

「至福のチャーハン」

眠れぬ夜、たまに自分がこれまでに書いてきた記事を読み返しながら思うに、どうも「料理」の記事が余りにも少ないので、今夜は少し料理の話など書いてみようかと思うが、いかんせん自分が何とかまともに作れるものと言えば、「チャーハン...

第二章「暗闇の濃度」

1920年1月16日に施行されたアメリカ合衆国の「禁酒法」は、酒と女をセットで考えた敬虔なクリスチャンがそれを提唱して行ったものであり、バーで酒を飲み、そのバーが売春宿も兼ねていたケースが多く、こうした意味から売春を規制...