「男と女の境界」

「Gender」ジェンダーと言う考え方がある。 これは社会的に性別を概念したものだが、いわゆる男らしさ、女らしさと言うべきもので、解剖学的性別とは無関係であり、その語源はラテン語で「genus)ゲヌス、またフランス語では...

「彷徨う科学者」

 20世紀冒頭、ハンガリーの首都ブタペスト、この小さな都市から世界の頭脳とも呼べる優秀な科学者が何人も輩出されたが、コンピュター原理を構築した「フォン・ノイマン」、航空力学の基礎を築いた「カルマン」量子力学へ群論の適用を...

「豊作飢饉」

農業を本質的に崩壊へと導くものは「凶作」よりはむしろ「豊作」であり、古来より為政者によってその「経営」は為政者の許容範囲内でしか個人に付託されていない日本の農業は、基本的には「経営」的裁量に置いての自由がなく、これは現在...

第二章「子供は誰のものか」

大阪の事件の場合は、この状態が更に放置された状態に近い。 下村容疑者は完全に一人だった。 このことから初期は1日くらい子供を放置しておいても死なないことが分ると、次からは2日、3日と時間が延びていったことだろう。 それは...

第一章「ネジの理論」

生物の世界で言う究極、つまりはもっとも完成された形とは「崩壊」或いは「滅亡」である。 従ってもし如何なる種かは分らないが、彼らがもっとも幸福で理想的な環境を整えたなら、そこに待っているものは生物としての終焉であり、生物は...