「崩壊と言う希望」

「劣性依存症候群」でも述べたように、世の中は少数の成功者と、その反対側の立場の人が存在し、成功者の存在は反対側の状況の人が有るゆえに成立する。 この事から一般社会に措ける願望の質は、既存で満足な者に取っては現状維持、今の...

「超えて失う」

アクシデント、若しくは災害の質と言うものは何かが完全に根絶される訳では無く、一つが大きくなると他のアクシデントや災害は小さくなり、その大きなアクシデントや災害に注意を取られて防ごうとして行くと、今度はそれまで全く目立た無...

「劣性依存症候群」

世の中には適度であれば有効に働きながら、過ぎると害悪になる物が沢山有るが、例えば薬なども処方を間違えれば逆に病に陥り、よくよく考えれば我々が暮らす社会も適量付近だから何とか維持されているのであり、この中では完全な適量は有...

「徳の成立」

欧米の概念では「数」は数える事に原初を持つが、日本や古代中国では数は「読む」とも表現されてきた。 「数える」と「読む」の差とは何か、これは数と言うものが「自己」に有るか「他」に有るかの違いであり、もっと言うなら自己と他の...

「光の列車」

1923年8月29日東京、午後8時から8時50分頃、江東区清澄公園から隅田川を左に見ながら墨田区本所まで遡る区間のあちこちで、ちょっとした人だかりが出来ていた。 余りの異様さに言葉も出ない群衆の視線の先に有ったものは何か...