「希望」

山が在って、それを超えたら何かが見えるような気がした。
確かに少しだけ何かが見えたかも知れない。
が、それは一瞬にして消え去った。
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そしてその先には更に高い山がそびえ、
もっと大きな何かが在るような気がして歩き続けるが、
行けども行けども在ったものが消え去り、
超えてきたはずの山はなだらかな丘にすら及ばないものだった。
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求める先には何も無ければ、得たものも何も無い。
我がものと思ったものは人のもので、
我が希望と思ったものは人の希望だった。
永遠と信じたものは夕日に浮かび、
力と信じたものは弱さだった。
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残した禍根は過ぎ去って尚消えず、
やがて大きく膨らみ眼前に立ち塞がり、
光輝いたものはいつしか愁思となった。
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愛も無ければ憎しみも、恨みも無い。
希望も絶望も、光も闇も無かった。
何も無かった・・・・。
存在(ある)は唯眼前のこの景色・・・・。
その景色すらも次の瞬間失われるやも知れない。
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嬉しきかな、有り難きかな・・・・。
T・asada
このブログの記事は「夏未夕 漆綾」第二席下地職人「浅田 正」 (表示名T・asada)が執筆しております。

2件のコメント

  1. インシャアッラー~御仏の御心のままに~ついでに~諸行無常~~♪

    箱根駅伝で、解凍して柿を食うまで、PCは参照出来ないかも・・
    上手く行けば、太平洋からのご来光を拝めるかも~~♪

    来年は一発当たりますように~~♪

    当方は、せめて罰が当たらないように気をつけます(笑い)

    1. ハシビロコウ様、有難うございます。

      罰も元々があればこそと言うもの、それも甲斐性の内で有ろうかと思います。
      来年こそは一発当ててと思いながら既に半世紀、期待は薄いですが来年も諦めずに
      やって行きたいと思います。

      インシャ・アッラー・・・。

      コメント、有難うございました。

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