「椀の深さ」

日本で「わん」と言う言語を統一的概念で漢字の表記を起すと「椀」と言う文字が最初に表記される。 これは日本の「わん」が一般的に漆器などの木製品を主流としてきた為だが、勿論陶器などの碗も長い歴史を以って存在し続けてきたが、一...

「自分の鞘」

武術、書、囲碁将棋の世界も同じかも知れないが、そこで与えられている「段位」の中で、現実的に一番力の有る段位は三段から五段と言われていて、これより上の段位は功績段位の意味合いが強いが、もしかしたら既に闘わずして勝つ人、闘わ...

「f/1で呼吸を吐く」

肺の容積の85%を占め、成人一人当たりの総表面積が100平方メートルにも達する「肺胞」の機能は、静止している状態ではない事から、常に微弱な収縮と拡大を繰り返しているが、平均値は存在し、従ってこの平均値を最も安定した状態と...

「未来に措ける形」

丸盆などの裏を見ると、その裏面の端に緩やかな傾斜が付けられたものが存在するが、こうした形式を「畳ずれ」、或いは「畳ずらし」と言う。 畳の上で盆をずらした時、その角が畳目に引っかからないようにと加工されるものだが、最初に正...

「水色のゼリー菓子」

もう10年にもなるだろうか、能登島のガラス工芸工房で修行を終えたばかりの若い女性と数回作品展をさせて貰った事が有り、それ以降連絡がなかったが、数日前に久しく電話が有り、「金継ぎ」(きんつぎ)を教えてもらいたいと言う婦人が...