「輪島地の粉」

輪島塗を象徴する「輪島地の粉」(わじま・じのこ)は輪島塗の下地施工時に用いる珪藻土の焼成粉末だが、焼成して粉末にした時かけられる篩(ふるい)の目の粗さに拠って粉末の粒子は分類され、「一辺地」「二辺地」「三辺地」が加工中心...

「酒湿め」(さけじめ)

上塗漆、つまり黒や朱などの漆器製作工程の最後に塗る漆の話だが、漆の常温乾燥には「乾燥点」と言うものが在り、この乾燥点は平均に分布していない。 どこか一点の乾燥点が一番強く、その周辺の濃度を高くした状態で分布している。 例...

紅茶のおいしい喫茶店・・・」

「にいの・てつや」と言う人が書いた「ちちんぷい」と言う本に、こう言う話が出てくる。 ある日作者が喫茶店でコーヒーを飲んでいたところ(この辺が非常に懐かしいが・・・)、いかつい顔に荒い縦縞のスーツ、パンチパーマにサングラス...

「エレベーターが待てない」

めったに出かけない会合でのことだ・・・。 その会場はビルの4階会議室だったので、メンバーたちとエレベーターを待っていたが、これがまたなかなか降りて来なくて、やがてエレベーターの前はかなりの人だかりができた。 こういう場面...

「まな板なおり」

輪島塗の修行で最初に来る儀式が「まな板なおり」と言う儀式で、この時点からその人は輪島塗の世界に入った事を意味する重大な儀式だったが、通常は親方とその塗師屋に勤務する職人達が集まって、入門した弟子が「まな板」と呼ばれる長さ...