「お祭り選挙」

「おい、この酒と料理は○○町の某家、こっちは○○会社だ、こぼさないように行けよ。それとパトカーが見えたら待機だぞ」 「おーそれはな、お前らは中を見るんじゃないぞ、いいか朝方4時ごろから、新聞配達の時間と同じくらいに配れ、...

「寝たきりの神様」

祖母が元気な頃いつも和服で、歩くときは杖をついていたが目が悪く、光が当たり過ぎないようにサングラスをしていた。 このサングラスは私が祖母に送ったもので、レイバンのグレーバージョン、丸縁だったが、こうした出で立ちで外を歩い...

「ざんね~ん、予選落ち~」

今はもうこうしたことも昔話になるのかも知れないが、テニスの試合におけるジャッジの権限は絶大で、例えジャッジミスがあったとしても、これに異論をはさむことは出来なかった。 それで明らかにジャッジミスがあった場合、そのジャッジ...

「もう一人でも大丈夫さ・・」

春5月、暖かい陽射しの日だった。 車を出そうと車庫を開けた私の足元へ、転がりこむように走ってきたその白い塊は、勢い良く私の足にぶつかり、横になってコンクリートに頭をこすり付けるようにして嬉しそうにしていた。 白い猫・・・...