第二章「ブルーオーシャン」

人気のある商品と言うものは、その人気ゆえに人の心、またその冷静な判断を奪うものであり、非効率性や大変な労力は華やかさによって麻痺させられ、名声や評判と言った、本来利益とは無関係なものに価値を求めていく傾向を作ってしまうが...

第一章「10年後に滅びるなら」

もっとも大きな利益は、もっとも大きなリスクの隣にある。 それゆえ戦争にまつわる物品を扱う者はもっとも大きな利益を得易いが、もう一つ、例えば10年後に滅亡するだろう時はどうするか。 「もうだめだ」と言って諦めるか・・・。 ...

「私、行政サービスの者です」・Ⅱ

日本の国家公務員数は検索すると理解できるかも知れないが、結構分かりにくい分類がされていて、分かり易い資料が出てくるのはグラフが一枚だけ、それによると現在の国家公務員数は32万人と言う事になっているが、これには自衛隊が入っ...

「私、行政サービスの者です」・Ⅰ

「あれっ、もう無くなってしまったのか」 ガサガサと袋をまさぐる亭主の手は、ついに奥の奥まで指を伸ばしても、そこにポテトチップスの破片すら掴み取ることはできず、仕方なく缶ビールを傾けるが、その缶ビールも幾ら傾きを強くしても...

「あー苦しかった」Ⅲ

私は須加利村に住む坂上百合子と申します。 10年ほど前から脊髄の病気を患い、ギブスをつけたまま、寝た姿勢でいなければならないので動く事はできませんが、先日夢と言いましょうか、奇妙な経験をしました。 寝ていると自分が青い光...