「東条英機・第一章」
「毒をもって毒を制すだね・・・」拝謁した木戸幸一内大臣に昭和天皇裕仁は頷くようにして同意を求めたが、この時木戸幸一にはどれほどの覚悟があっただろうか、戦争が回避できなければいかなる事態が待っていたか理解していただろうか、...
「毒をもって毒を制すだね・・・」拝謁した木戸幸一内大臣に昭和天皇裕仁は頷くようにして同意を求めたが、この時木戸幸一にはどれほどの覚悟があっただろうか、戦争が回避できなければいかなる事態が待っていたか理解していただろうか、...
昭和20年4月、小沢は海軍総司令官、連合艦隊司令長官、海上護衛司令長官に就任したが、このような重責の兼務を指示したのは鈴木貫太郎内閣の海軍大臣、米内光正である。 米内の胸のうちには「終戦」が意識されていて、こうした事態に...
およそ人を殺さねばならない戦争に措いて、そこに心を説く者など詭弁以外の何者であろうか、いたいげな若者の命を我が物とし、彼らを戦に駆り立てさせねばならないとしたら、指揮官がそこに思うことは「すまない」と思う贖罪の思いしかな...
そして昭和20年7月、良くぞここまでと言うのが正直なところだろう、他の戦地では日本兵の万歳突撃が伝えられる中、安達の18軍はしぶとく持久戦を耐え抜いていて、ここに来てジェネラル・アダチとは一体どう言う人物なのか・・・と言...