「正常と異常」・Ⅰ

 癌と言う病気は人を含めた哺乳類及び、魚類、両生類、植物、ショウジョウバエに至るまでの、殆ど全ての多細胞生物に発生するが、生物が単細胞生物から多細胞生物へと進化した過程で生物固有の機構、体制を維持するための、さまざまなメ...

「眠りと死」

人の脳は物質的な作用に関してはある程度の事が分って来ている。 しかしそれが総合的な動きをした時、また全体で何をしているかについては殆ど分っていない。 また「私」と言うものを考えるとき、そこに存在する「私」は必ず2つ以上の...

「神の言葉」

一般にウィルスと言われるものは、自己複製の設計図となる核酸と、それを取り巻く形で存在するたんぱく質で構成されているものを言い、この核酸はRNAかDNAのいずれか一方しかなく、しかもウィルスは自分の力だけではエネルギー代謝...

「DNA引き算」

多くの遺伝子はそれが由来する親の影響は受けない。 従って遺伝子刷り込みを示すのは例外的なことだが、哺乳類の胎内では父親由来の遺伝子が、自分の子孫を残すために胎児の発育を促進させ、母親由来の遺伝子が体力の消耗を避けさせるた...

「日本の医療はどこへ行く」

                              2010 2 17 撮影 OECDの調査によると、病床100床における日本の医師数は13・7人である。 だがこうした例で言えば、ドイツは37・6人、アメリカは6...