「畦が切れる」

この表題を見て解る者は雪国の者、米を作った事の有る者に相違ない。 おそらく俳句の季語には載っていないだろうが、百姓かこれを出自にするか、その地で育まれた者の、春の季語である。   田に雪が降り積もると、畦の部分...

「さいくら」(餅お講)

輪島市の市街周辺町村では、新年が明けた1月3日から1月7日までの間、一部の地域、一時期は1月15日間までの町村も在ったが、正月前に各家で作った餅、水羊羹、串柿や小豆、豆などの雑穀などを「せり」にかけ、その代金を元に「お講...

「戊戌」(つちのえ・いぬ)

古代日本に措ける「えと」は兄弟を指し、兄を「え」、弟を「と」と現し、例えば聖徳太子の子である「山背大兄王」(やましろのおおえのおう)などを参照にしても解るように、「兄」を「え」と発音している。 「え」と言う発音を兄、若し...

「福 袋」

デパートに取って年末商戦は結構重要なものだが、それ以上に大変なのは「年明け商戦」であり、そこで売り出す「福袋」は安定した稼ぎが見込める優良企画だが、この「福袋」の始まりは、元々「在庫処分」の意味合いがあって、そのために本...

「おじにん」

極端に古い言語や口語体はそれを学術的に研究したり、或いは文化的価値観から研究保存しようと言う試みが為されるが、例えば日本古来の「和歌」や「短歌」、中国の「漢詩」などは時代を経ても残っていくが、一般庶民が日常使っている言語...