「中庸」

私は好んで輪島塗やその技術を「中庸」(ちゅうよう)と表現しているが、「中庸」とは物事の中間や妥協点を意味しているのではなく、「常」や「凡」を意図したもので、それは古典中国思想の「徳」の概念を基本にしたものだ。 水は仕方な...

「空気隔離」

柿シブが漆器の下地材として登場して来るのは900年頃、実際に他の用途で使われ始めたのは600年頃と言われているが、これは日本独特の塗料であり、漆そのものには抗菌作用は無いが柿シブには抗菌作用、防カビ効果が実証されている。...

「主と従」

神社でお供え物を乗せる際に使用する「三方」(さんぼう)などは、その上部盆状の構造が縁よりも底の板が外に出る構造になり、その下に高い台が付いているが、こうした構造は元々上部の盆状の構造と高い台が分離して使われていたものと言...

「郷社祭」(ごうしゃまつり)

石川県輪島市三井町本江(わじまし・みいまち・ほんごう)に所在する「大幡神杉伊豆牟比咩神社」(おおばたかんすぎ・いずむひめじんじゃ)の主要大祭が「郷社祭り」だが、同大祭は輪島市三井町仁行地区(わじまし・みいまち・にぎょう)...

「初心」

世界三大テノールと評されたイタリアのLuciano Pavarotti(ルチアーノ・パヴァロッティ)は2007年9月6日、その71歳の生涯を終えたが、彼は生前多くのオペラ以外の音楽ジャンルとのコラボレーションを残している...