「クレオパトラ7世」後編

プトレマイオス13世の死後、クレオパトラは一番下の弟、プトレマイオス14世と結婚、共同統治者とするが、この間、紀元前47年にクレオパトラは子どもを生むが、その名がカエサリオンだったことから、後世この子はカエサルの子どもだ...

「クレオパトラ7世」前編

「畜生・・・、あの淫売め・・・」プトレマイオス13世は頭に載せていた王冠を石の床に叩き付けると、玉座に座り込んだが、これでローマ軍との戦いは決定的になった、また実の姉にして妻でもあるクレオパトラは、もはや絶対に許すことは...

「舞いは見事でした」後編

猿楽については、その祖を奈良時代に中国から伝わった「散楽」の系譜とするとされているが、こうした意味から見れば前編でも出てきたが、猿女氏が宮廷の舞楽をつかさどったものの流れがここに見て取れる。 鎌倉時代末期の動乱の中、猿楽...

「舞いは見事でした」前編

足利尊氏が北条家との和睦の条件として、赤橋家から正室を迎えることが決まる2ヶ月前、屋敷近くの村に白拍子(しらびょうし・踊りを舞う女性)の一行が来ていることを知った尊氏は、その一行を呼んで舞を楽しんだ。 折りしも少し欠け始...

「毎日生まれ、毎日死ぬ」

朝、目醒めて死んでいなければ、私たちは何も考えることなく呼吸し、目を開けて空を眺め、「ああ、綺麗な朝日だ・・・」などと思う。そして特に考えなくても腹は減っていて、景気が悪いせいで品数こそ少なくなったが、用意して貰ったか自...