「不思議な事がございますのよ」

夜になったら帰って来る「よもぎ猫」を布団の上で寝かせながら、自分も寝ているのだが、元々眠りの浅い私は猫が起きる度に目を醒ますのは仕方ないとしても、虫がどこかにとまった音でも目が醒める為、鳥の鳴き声などでも聞こえようものな...

「静寂の悲鳴」

夜の闇には独特の艶かしさがあるものだ、そう水より流動性の低い湿度が、体の外側すべてを覆い尽くしているような、それは危険で力のある存在が自身を取り囲み、その狂気に引き入れようとするような、また二度と再び這い上がることのでき...

「統帥権」・2

またこうしたことを考えると、日本の統帥権もその実態は韓国に近いものがあるのではないか、すなわち日米同盟により背後に存在するアメリカ軍と、日本の自衛隊ではその思想、スケールで同等の性質のものではないことが明白であり、日本の...

「統帥権」・1

およそ武力と言うことであれば、それは個人が拳を振り上げることからでも始まるが、これが2人以上になってくると、「作戦」と言うものが必要になってくる。 すなわち個人ならどう戦うかを考えるのも自分の裁量なら、実際に殴ったりする...

「一本のあぜ道」

田んぼのあぜ道は細く、それは1人が歩けば他の者は通れない。 だからそこには古よりの不文律がある。 すなわち子どもよりは大人が、そして田んぼの所有者が、また後から入った者より先に歩いている者に常に優先権がある。 が、しかし...