「火の車」

1m間隔に100円が1個ずつ落ちている道がずっと続いているとしようか・・・、それを拾いながら歩いていると、何とか1日暮らせるだけの金額になり、毎日それを拾いながら暮らしている者がいる。 だがある日、1mの間に100円が2...

「青い空は少し悲しくて・・・」

「その企画では、だめだと思います」 「○○さん、それはどうして」 目が大きくクリッとしていて、少しきつい感じはするが、口元がきりっと結ばれているときの彼女の顔は、可愛いというよりは綺麗だったし、身長こそ低かったが輪郭のし...

「聖母マリアの涙」

  イタリアのテレサ・テスコと言う女性は、数年前に自身が撮影したファテイマにある聖母マリア像の白黒写真を引き伸ばし、自分の部屋にかけておいたのだが、1974年の夏の夜、眠ろうと思い部屋の明かりを消そうとしたその...

「妖精の偽造」

  小学生、おそらく5年生くらいだっただろうか、私は学校の図書館で面白いものを見つけたが、それは魔女の本だった。 魔女は殆どが挿絵で、たまに不鮮明な大昔の写真が載っていて、大体が頭巾をかぶった怪しげな女性がなに...

「エアコンよ永遠に・・・」

現代の私たちの暮らしは、エネルギーや資源を大量に消費することで成立している。 そして世界のエネルギー消費は年々増加し続けていて、その勢いは21世紀に入って中国やインドの躍進に伴い加速をつけてきている。 また他の開発途上国...