「権威の喪失」・Ⅰ

如何なる力、暴力も権力に措いてもそれが同等の力を持たない者に対して振るわれるなら、その力が振るわれることに対する「正当性」と言うものが必要になるが、一般にこの「正当性」とは形を持たず、また一つの所に留まらない。 ゆえに正...

「未来への投資」・Ⅱ

これに対して一方、全教育支出に占める私費負担、結果として民間各家庭の親の支出だが、日本は33・3%で韓国、チリ、アメリカに次いで4番目に高く、教育段階別比較では、例えば大学の各国の平均負担比率が30・9%なのにも拘らず、...

「国力と女性支配」・Ⅲ

イスラム女性にとっての「ブルカ」は中国の「纏足」に似たところがあり、初期は確かに「男」から押し付けられたものであるかも知れない。 そして10世紀前後のヨーロッパ社会では、女性自身が夫に対する貞操の誓いとして、自分から進ん...

「国力と女性支配」・Ⅱ

そして中国では「纏足」(てんそく)と言う風習が存在したが、これは女の子が3歳から6歳までの間に、その足を木型に入れて縫いつけ、足を大きくしないことを指しているが、1100年頃中国で始まったこの風習の由来は明確にはなってい...

「国力と女性支配」・Ⅰ

一般に豊かな社会、または衣食住などの生活上の基本要件が満たされている社会は「寛大」である。 古代バビロンに措いても、その聖典「ハンムラビ法典」の記録には孤児や寡婦(未亡人)に対する社会的保護の必要性が説かれているが、現代...