「おたく文化論」

社会の構造が壊れていくとき、またはそれがはなはだ混乱した時、個々の人間、取り分け既存概念が形成されていない若者は、従来の価値観から放り出され、そこで行き場を失い後ろを見てしまう。 つまり多様な価値観が混沌として現れる中で...

「楽如・枝文」礼節と場

命を惜しんではならないが、不用意に失って良いものでもない・・・。 一人で座る時は壁を背にして自身の視界をを広く持ち、これは二人で座る時も同じであり、夫婦、恋人同士であっても決して並んで同じ方向を向いて座らない。 万一の時...

「陸奥宗光」・3

1888年(明治21年)こうして陸奥はアメリカ公使として外交人生のスタートを切り、とりあえず条約改正の既成事実を作るため、まだ条約のなかったメキシコと交渉を重ね、ここに初めてメキシコとの間に日本初の平等な条約の締結にこぎ...

「陸奥宗光」・2

その後、激情に駆られた陸奥は龍馬暗殺の黒幕を紀州藩士、三浦休太郎と決め付け、海援隊の同志15名と共に三浦を襲撃する事件、いわゆる「天満屋事件」を引き起こすが、明けて慶応4年(1868年)、彼は新政府からその貿易実務の経験...